世の片隅を照らせ

「一隅を照らす者、これ、世の国宝なり」という最澄の言葉が私は好きです。
私たち一人一人が果たしている役割は、社会全体から見ればごくわずかです。
私たちがいなくなっても社会は余裕でぐるぐる回っていくでしょう。
それが大企業といわれる規模になったとしても、社会全体に与える影響はごくわずかです。
事実、たまに大企業の倒産劇がありますが、その企業がなくなっても社会はぐるぐる回っています。
ダイエーがなくなってもイオンがありますし、武富士の倒産が今日の私たちの生活に何か影響したとも考えにくいです。
片隅を照らせば十分
私たちは結局、世の片隅を照らすことしかできませんが、そのわずかに照らされた明かりで助かる人がいるなら、それで十分に価値がある人生だと思います。
良くないのは、何も行動せず、何も照らさないことです。
全く輝いていないのであれば、何のために生きているのかわかりません。
私たちが生きているのは昨日でも明日でもなく、今この瞬間しかないのですから、今この瞬間の行動に力をこめること、要するに目の前の仕事で成果を出すことが重要だと思います。
どうせなら、まぶしいほどに強く照らしたいと願っています。