士業・コンサルは勇気をもってターゲットを狭く絞り込もう

独立士業やコンサルタントを含むスモールビジネスはターゲットを狭く絞り込むことが重要と言われています。
しかし、ターゲットを狭くするには勇気が必要です。
ターゲット以外を捨てることになるからです。
ですがターゲットが不明確だと「とにかく多くの方に・・」となってしまい、刺さるメッセージを作ることができません。
「すべての人に」はダメ
例えば、「すべての人におススメのシャンプー」と「40代のオトコの臭いに効くシャンプー」では、どちらが訴求力があるでしょうか。
ターゲットにピタッとは当てはまる人は、当然後者が気になるはずです。
「人間の髪は一般的にこうだから、こういうシャンプー」というメッセージと、「40代男性の皮脂には〇〇という成分が多く含まれているので、こういうシャンプー」では、具体性と説得力がまったく違います。
少々値段が高くても、後者を買う人はいるはずです。
スモールビジネスは価格競争ができませんので、ピタッとくる人に高めの価格で売るように努力しなければなりません。
ターゲット以外の人からも反応はある
そして少し意外に感じますが、ターゲットを明確にして情報を発信するとターゲット以外の人からも反応がくることがあります。
例えば女性向けのファッション雑誌は、当然ながら女性向けに作られていますが、意外にもおしゃれな男性やデザイン関係の仕事をしている男性も読んでいます。
女性誌の「感度の高さ」や「トレンド」が、そのような男性にとって有益なのだと思います。
私の場合は、海外に進出している中堅企業向けに移転価格関連情報を発信しているのですが、海外の会計事務所から問い合わせをいただくことがあります。
ターゲットを明確にしていれば内容がシンプルでわかりやすくなるので、ターゲット以外の人がみても特徴をつかみやすくなるという証拠です。
私としては、ラクしてネットワークを広げることができるのでラッキーです。
スモールビジネスは何でも屋ではなく、狭い分野の専門家を目指すべきです。
勇気をもって、ターゲットを狭く絞りこみましょう。