フロー型ビジネスとストック型ビジネス

フロー型ビジネスとストック型ビジネスという分け方があります。
フロー型ビジネスとは、マンション販売、クルマの販売、不動産仲介など単発で終わるビジネスです。
ストック型ビジネスとは新聞、学習塾、不動産管理など継続収入があるビジネスです。
ただしこれはあくまで一般的な区分で、「フローのストック化」や「ストックのフロー化」が行われることもあります。
たとえば英会話スクールは一般的にはストック型ですが、建物を一棟丸ごと外国風に改装して、「60万円で一生通える」というフロー型で運営しているスクールがあります。
あまりいいやり方とは思いませんが、ストックをフローに変えているとはいえます。
新しい月額課金モデルが増えている
反対にフローをストックに変えている例もあります。こちらはたくさんあります。
古くからあるビジネスでは、雑誌やサプリメントの定期購入がそうです。
1回購入してくれた人に、「定期購入すれば1回あたり20%引きになりますよ。買い忘れもありませんよ」と呼びかけてストック化しているのです。
サブスクリプションもストック型のビジネスモデルです。
私はテレビ東京の有料会員ですが、月500円でビジネス番組を好きな時間にみることができます。
また最近はバイクや自転車、家電、ブランドバックなどの定額貸しサービスも出てきています。
決済手段が進化したことで、少額課金が容易になったことが影響していると思います。
さらには「月3000円でかけうどんが1日1杯食べられる」「月5000円で毎週1回マッサージが受けられる」など、斬新なストック型もでてきています。
かけうどんを食べにくれば天ぷらの1つもついでに注文するでしょうから、うまいやり方かもしれません。
士業・コンサルタントにも応用できるはず
士業やコンサルタントも常識に捉われずに、ストック型とフロー型を考えてみると新しい発見があるかもしれません。
例えば弁理士であれば、月額〇万円で特許申請し放題、税理士であれば各種書類の書き方をサブスクモデルで動画配信するといった感じです。
有料メールマガジンやオンラインサロンもストック型ビジネスですね。
ビジネスとして軌道に乗せるのは簡単ではないと思いますが、進化したITツールを使って新しいビジネスモデルを考えることは楽しい作業ではないでしょうか。