投下時間と報酬が比例しないようにする

私が初めて賃金を得たのは14歳の時、親戚のおばちゃんの勤務先のモチ屋で行ったアルバイトです。
機械から出てくる突きあがったお餅を丸めて木の箱に並べる作業で、時給は750円ぐらいだったと思います。
これは投下時間と報酬が完全に比例する仕事です。
機械ができない作業を人間が代わりにやっているだけです。
医者は時間効率がよい
一方、先日、珍しく皮膚科を受信したのですが、その時の医者との対面時間は2~3分でした。
そして出された薬をもらってお金を払いました。
この時、「こんなに報酬を取るなら、20分ぐらいは診察してくれよ」と思うでしょうか。
むしろ、ささっと適切な診療をして適切な薬を出してくれる方がありがたいはずです。
診療時間が2分でも20分でも、医者が受け取る報酬は同じということになります。
つまり、投下時間と報酬が完全には比例しない仕事です。
時給制のアルバイトとは違って、作業時間の短縮による収入アップが狙える仕事です。
もっとも医者の場合はクリニックの営業時間が決まっているので、患者がいてもいなくても結構な労働時間にはなるのですが、モチ屋のバイトよりは稼ぎやすい職業だといえます。
ノウハウの提供に徹する
これは報酬が労働時間に対して払われるのか、成果に対して払われるのかの違いです。
医者に行く人は、症状の改善という「成果」が欲しいのであって医者の労働時間に興味はありません。
低賃金に甘んじたくなければ、この「成果に対して報酬が支払われる状態」を目指すべきです。
自営業者であれば、作業代行ではなくノウハウの提供を行うことです。
私はノウハウの提供に徹し、作業代行は極力行わないようにしています。
作業代行の時短には限界があるからです。
テレワークは効率化のチャンス
どうしても一定の作業が発生する会社員も、テレワークが浸透するほど成果報酬型を目指しやすくなるはずです。
雇用者(あるいは上司)は、自宅で何をしているかをいちいち捕捉できませんので、必然的に「月給〇〇万円で、これだけの成果を出してくれ」という思考になるからです。
出社するのであれば最低でも定時までは会社にいなければなりませんが、テレワークであれば、やることさえやればあとは自由です。
モチ屋のバイトではないのですから、「1日何時間働こうと放っといてくれ。オレは成果を出しているんだ」と、上司に(心の中で)言ってやりましょう。