ギフト品処分セールはいい企画

デパートでたまにギフト商品の処分セールをしています。

お中元やお歳暮用の商品の売れ残りを安く売るというコンセプトで結構にぎわっています。

サラダ油が5~6本入った5000円の商品は箱のまま半額の2500円、贈答用のハムは箱から出して冷蔵庫に入れられ、1本1000円で売られたりします。

お店も消費者も喜ぶ企画

これはいい企画だなと思います。お店側、お客さん側双方のメリットが明確だからです。

お店側は贈答用の在庫を換金できることが何といってもメリットです。

お中元・お歳暮のシーズンを過ぎた贈答品が正価で売れることはありませんので、半額で処分できれば上々でしょう。

贈答品は元々高い利益率に設定されているので半額でも利益が出るはずですし、在庫管理の手間やスペースの確保から解放されることも大きいでしょう。

そしてお客さん側にも贈答用になるような高品質な商品を割引価格で購入できるという大きなメリットがあります。

なぜ安くなっているのか

セール、バーゲン、キャンペーンというものは、ひとくくりにすると「期間限定の値引き販売」ですが、値段を下げる理由が明確になっていることが重要だと思います。

ギフト品処分セールは値下げする理由が明確ですが、世の中には単に売れていないから値下げするだけなのに、「キャンペーン」と言っていることが多いように見えます。

例えば、「通常価格2000円のステーキランチが、今だけキャンペーン価格999円!」のような売り方です。

なぜ「今だけ」999円なのか理由がわかりません。

そういう看板をみると「ああ、キビしいんだな・・」と思ってしまいます。

割引は麻薬

キャンペーンは短期的には効果があることもありますが、一過性で終わる可能性が高いです。

最初は目新しくて飛びついたお客さんも、やがてはキャンペーン適用後の価格を通常価格と考えるようになります。

価格を下げること自体は簡単です。

「2000円」に二重線を引いて「999円」と書けばいいだけだからです。

ですが、値下げ分を補うほど販売数量が増えることは期待できないでしょう。

値下げは短期的なカンフル剤に過ぎず、中長期的にはかえってビジネスの寿命を縮めることになります。

デパートのギフト品処分セールのような練りこまれた戦略がある場合は別ですが、そうでなければ値下げに逃げず、逆に「いかに高く売るか」ということに頭を使うことが重要だと思います。