裏側を見せると価値が伝わる

ある居酒屋が厨房での調理過程をYoutubeにアップしていました。
チェーン店ではない個人のお店ですが、注文が入ってから揚げたり焼いたり超高速で料理を作っていました。
その手際の良さからスゴ腕の料理人っぽい感じがしましたので、機会があれば行って食べてみたいと思いました。
一言でいうとファンになったのです。
同じ650円のから揚げでも、メニュー表に「から揚げ650円」と書いているだけの店と、調理工程を動画で公開している店との訴求力の差は大きいです。
おそらくそのお店は繁盛しているでしょう。
皆、「裏話」が好き
このように商品やサービスそのものでなく、開発秘話などの裏側を見せることは非常に重要だと思います。
居酒屋でなくても、リンゴができるまでの季節ごとの作業を公開するとか、雑誌の編集過程を公開するとか、家が建つ前の基礎工事をスタッフブログで公開するとか、どんな業種にも応用ができます。
映画のメイキングシーンも同様です。
私も海外出張に行った時などはホームページに埋め込んだツイッターで現地の様子を公開していますが、これも裏側をみせているのです。
「現地まで足を運んで確かな情報を取ってきている人だ」と思ってくれる人が出ることを狙っているわけです。
情報発信ツールはいくらでもある
こういう情報発信は大手や有名企業は苦手です。
利害関係者が多いので無難なことしか言えないからです。
その点、中小・零細の場合はリアルでおもしろい開発秘話を社長の責任で自由に公開することができます。
外から見えない社内の何気ない日常の中にお客さんが価値を感じる部分があるはずです。
「ウチの商品はこんなに手間ヒマがかかっているんだ」と思っているだけでなく、ブログ、ツイッター、インスタグラム、Youtubeなどを使って、「裏側」をうまくみせることを考えてみてはいかがでしょうか。