経営者は心の底では楽天家であるべき

経営者は自分のビジネスにどのような不安材料があろうとも、心の奥底では「何とかなる」と思っているべきだと思います。
これは課題や不安材料から目を背けて自分をごまかすということではありません。
「どのような困難があろうとも必ず乗り越えることができる」という選択を心の底で行っているかどうかという無意識レベルの話です。
極端な言い方をすれば、人は一秒先の未来もわかりません。
どのような「根拠らしいもの」があっても、それは過去の話ですから未来の保証にはなりません。
待ち合せに関しては皆が自信満々
どのような未来を確信できるかは人によって異なります。
例えば、「金曜日の13時に大阪駅の中央改札口で待ち合わせましょう」と約束する時、ほとんどの人は心の奥底から「時間通りにいくことができる」と思っています。
大阪駅に向かう電車が車両故障で動かないかもしれないですし、前日にインフルエンザにかかるリスクもゼロではありません。
それにもかかわらず、多くの人が「わかりました。金曜日の13時ですね。」と自信満々で約束をします。
これは「今日、JRが動いているから高い確率で金曜日も動くだろう」とか「予防注射を打ったから、金曜日もインフルエンザにはかからないだろう」という根拠があるからではありません。
単純に「自分は金曜日の13時に大阪駅の中央改札口に行くことができる」と、さしたる根拠もなく信じているのです。
根拠のない自信を持とう
この「待ち合わせ場所にたどり着ける確信」と同じ深さで、「自社の経営がうまくいく確信」を持っている人が経営者になるべきだと思います。
経営者がそのような確信を持っていると、取引先や従業員も安心して協力することができますので、本当に経営がうまくいく可能性が高くなるはずです。
「全てのモノは二度作られる」という話を聞いたことがあります。
まず心の中で作られ、次に現実世界で作られるという意味です。
経営者が自社の明るい未来を本心から信じることが何よりも肝要だと思います。